独学で医学部合格は可能?独学では情報収集や勉強計画管理ができるかがカギ
医学部入試は大学受験の中でも最難関といえる試験です。
全国各地に大学医学部は存在しますが、定員が少なく、倍率もゆうに10倍を超える難関です。
最終合格のためには、英語や数学といった学力試験に通過するのみならず、面接試験・小論文試験にも通過する必要があります。
しっかりとした計画的な準備が求められます。
医学部受験においては、塾や予備校を利用する人が多いですが、独学での合格も不可能ではありません。
いかにスケジュール管理を行うかがカギとなりますね。
そこで今回は、独学で医学部合格は可能?独学では情報収集や勉強計画管理ができるかがカギというテーマで、お話をしていきます。
▼目次
独学で医学部合格は可能?
独学での合格が可能なタイプ
独学での医学部合格は不可能ではありません。
もっとも、独学という性質上、自分をしっかりとコントロールし、継続的に努力できるかが合格可能性に影響します。
要約すると、独学で医学部に合格できる人は、地頭がよく、要領もよく、モチベーションを高く保ち努力を継続できる人、といえます。
医師になりたいとういう意志のみでは、モチベーションを保ち続けることは難しいでしょう。
壁やハードルを前にしても、どうやってそれを越えていくかを自分の頭で考え、1つ1つクリアしていくだけの体力・精神力が要求されます。
大切なポイント
継続できる力が大切だとご説明しましたが、より具体的に言うと、医学部受験についての情正しい情報を得ること、医学部合格への考え方と習慣を身につけること、入試本番でミスなく実力を発揮すること、が求められます。
一朝一夕に鍛えられるものでも、身につけられるものでもありませんが、この3点を意識して、合格する、合格できる受験生に徐々に進化していくことが求められますね。
独学では正しい情報収集ができるかがポイント
正しい情報とは
医学部合格のための勉強法や受験情報は世の中にあふれています。
唯一絶対の方法や理論はありませんが、幅広く情報を収集し、取捨選択をしていく必要があります。
医学部受験は、他学部入試と異なる点が多く存在します。
先述の通り、医学部入試では、学力試験のほかに、小論文や面接試験が基本的には課されます。
医者になるとの強い意志を持っているか、理想の医師像が問われたりもします。
そうした入試制度の特性を理解し、正しい対策法をとる必要がありますが、そうした情報を正確に伝えてくれているかは、受験生本人ではわからないところも多いでしょう。
1つのポイントとしては、勉強法や体験談が主観的なものに終始していないか、客観的なデータなどに基づいたものとなっているかに留意する必要がありますね。
必要な情報とは
では、具体的にどのような情報を収集すればよいのでしょうか。
いくつか例を挙げますと、どの時期にどの参考書を勉強すべきか、具体的な勉強法、勉強時間の配分、過去問演習の方法、受験校や入試制度の情報、といったところでしょう。
入試制度については、大学入試センター試験から共通テストに変わり、変化することも多いほか、各大学医学部は工夫を凝らして各大学に合う学生を集めようとしています。
とりわけ私立大学では、いわゆるアドミッションポリシーに沿って、先を見据えた形で、合う学生を選定しようとしています。
集めるべき情報はさまざまですが、入試は情報戦でもあります。
自分に必要な情報を適宜集めていきましょう。
1年間の勉強計画の管理も大切
年間スケジュールの大切さ
目標を達成するためには、計画を立てることが必須です。
試験の本番の日は待ってはくれませんので、試験日・合格から逆算した形でのスケジュール管理が重要です。
特に、医学部受験では、勉強をすることが多く、内容的にもより深い理解が求められます。
面接対策、小論文対策にも配慮した形での計画性が必須です。
具体的なイメージ
1年間のおおよそのイメージとしては以下のようになります。
まず、3月~8月は受験勉強のスタート時期という形で、各教科で基本問題がしっかりと解ける基礎力をつけましょう。
苦手強化の克服もこの時期にやることが必要です。
次に、9月~11月は8月までにインプットしたものをアウトプットするために演習量を増やしていきましょう。
アウトプットすることで、インプットの穴も見えてきます。
最後に、12月~2月は入試本番に備えて、新しいことにチャレンジするのではなく、基本実行の復習に力を入れましょう。
いかに無駄な失点を防ぐかが、倍率の高い医学部入試を突破するカギとなります。
独学のメリット・デメリット
メリット
独学での医学部受験のメリットは、学費面と環境面です。
医学部受験予備校に通うと、年間で500万円前後の学費がかかります。
これはかなり高額であり、独学に比べると費用の負担は全く異なります。
また、自分のペースで勉強ができる、自宅中心に勉強ができるという環境面もメリットとして挙げられます。
デメリット
デメリットは、進捗管理や相談、質問のできる相手がいないということです。
勉強をするなかで、具体的な教科に関する質問のみならず、さまざまな悩みも出てくるでしょう。
予備校に通っていることで、そうした相談もすることができます。
そうしたサポート体制がない中で、いかに自分をコントロールし継続していけるかがカギとなります。
まとめ
しっかりとした継続が合格へのカギです。
独学はメリットもデメリットもあり、適性を見て判断する必要がありますね。
独学であろうとなかろうと、勉強をするのは自分自身、医師になるのも自分自身です。
大きな志を持って、1日1日を大切に、勉強を継続していきましょう。