医学部受験の面接試験でよく聞かれる質問例|抑えるべきポイントも解説
医学部受験と聞くと、「高い偏差値が必要」「並大抵の受験勉強では受からない」など、学力に関するイメージが強いと思います。
しかし、医学部受験には必ずと言っていいほど、面接試験が実施されます。
そのため、いくら試験の点数が良かったとしても、面接でしっかりと話せなければ、不合格になってしまうのです。
そこで今回は、医学部受験の面接試験でよく聞かれる質問例や各質問のポイントについて解説します。
▼目次
医学部受験の面接でよく聞かれる質問と抑えるべきポイント
どんな面接でもいえることですが、よく聞かれる質問を把握し、その質問に対する回答を準備することは、非常に有効な面接対策となります。
そこでここからは、医学部受験の面接でよく聞かれる質問と抑えるべきポイントを解説します。
受験勉強に時間を取られ、面接対策を効率よく行いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
「本学を志望する理由を教えてください。」
この質問は、どんな大学であっても聞かれる質問です。
そのため、受験する大学が決める時に何を考え、どのような基準で選んだのかということを覚えておきましょう。
しかし、「家から近いから」「学費が安いから」「自分の偏差値と同じくらいだから」などの理由ではいけません。
ほかにも、どんな大学にでも当てはまりそうな特徴をあげてしまっては印象が悪くなります。
つまり、この質問では、その大学にしかない独自性や魅力をしっかりと調べた上で、回答を考える必要があるのです。
そのため、時間に余裕があれば、オープンキャンパスに参加し、情報収集すると良いでしょう」。
「なぜ医師を志そうと思ったのですか?」
この質問も、必ず聞かれるといっても過言ではないため、必ず回答を準備しましょう。
回答を考える上で重要なポイントは、「自分自身の経験を踏まえること」です。
「親が医師だから」「親や学校の先生に勧められたから」などの理由だと、主体性が感じられず、良い印象は与えられないでしょう。
それと比べ、「災害ボランティアや医療に関するボランティアに参加したことから、命を救える医師になりたいと思った」という回答であれば、主体性や医師を目指す強い気持ちを表すことができます。
また、理由を述べるだけではなく、「将来医師になったらどうなりたいか」「どんな医師になりたいか」などを付け加えると、より熱意が伝わるでしょう。
「あなたの長所と短所を教えてください。」
この質問の回答のポイントは、「医師としての資質があること」をアピールすることです。
長所なら、真面目、誠実さ、集中力が高いなどであれば、好印象を与えられるでしょう。
一方、短所は人間性や倫理観を疑われてしまうような回答は印象を悪くしてしまいます。
そのため、心配性(↔慎重)、頑固(↔意志が強い)、せっかち(↔迅速に行動できる)など、裏返せば長所になりうるものを選ぶと良いでしょう。
また、短所については、単に「短所は○○です。」と答えるのではなく、短所をどのように克服しようとしているかについても述べられると、印象が良くなるでしょう。
こんな回答は医学部受験で面接落ちしやすい?特徴とは?
せっかく回答を準備しても、的外れな回答だと、努力が水の泡になってしまう可能性があります。
そこでここからは、医学部受験の面接で落ちやすい回答の特徴を2つ紹介します。
大学のアドミッションポリシーを理解していない
まず1つ目のポイントは「大学のアドミッションポリシーを理解していない」ということです。
大学受験と聞くと、学力が到達していれば良いと思う人も多いかと思います。
しかし、大学側は学力だけで合格者を選んでいるわけではありません。
大学のアドミッションポリシーを理解している人材や求める人物像に当てはまる人材を探しているのです。
そのため、ただ自分の言いたいことを述べるのではなく、「この学生は本学に欲しい!」と面接官に思わせることができる回答を用意するように心掛けましょう。
話が長く、内容が伝わりづらい話し方
2つ目のポイントは「話が長く、内容が伝わりづらい話し方」です。
面接の準備が甘かったり、面接練習の回数が少ないと、面接本番で緊張してしまい、自分でも何を話しているかわからなくなってしまう可能性があります。
また、熱意が強すぎるあまり、ダラダラと話してしまい、結局何を伝えたかったのかがわからないという状況になる場合もあります。
そのため、面接練習の段階で、誰が聞いても理解できるような内容で、簡潔に分かりやすく話せるように練習しましょう。
まとめ
ここまで、医学部受験の面接試験でよく聞かれる質問例や各質問のポイントについて解説しました。
「面接よりも試験優先!」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、面接試験で的外れな回答をしてしまったり、その場しのぎの回答ばかりしてしまうと、印象が悪くなってしまうことは間違いありません。
そのため、面接試験をおろそかにすることなく、よく聞かれる質問の回答を準備しておいたり、面接練習を何度もしたりするなど、事前に対策しておきましょう。