医学部を1年で合格するための3つの勉強法とスケジュールの立て方
医学部受験を考えている子どもをお持ちの保護者の方であれば、「医学部合格を目指す場合、受験勉強の期間はどのくらい必要なの?」「1年の受験勉強で医学部に合格することはできる?」などの疑問を抱く方も少なくないと思います。
本記事では、これらの疑問を解決するために、医学部受験の厳しさや医学部を1年で合格するための3つの勉強法、スケジュールの立て方などについて解説していきます。
医学部合格を目指す子どもがいらっしゃる保護者の方は是非参考にしてみてください。
▼目次
そもそも医学部を1年で合格するのは可能?
そもそも1年間の受験勉強で医学部に合格することは可能なのでしょうか?
幼少期から医学部を目指している人は、中学校・高校選びから医学部受験を見据えて進学先を考えている場合があります。
また、高校進学後に医学部受験を決めた場合でも、高校1年生から医学部を目指した受験勉強を始めています。
そのため、医学部受験というのは短期的なものではなく、数年間という長い時間をかけて挑戦するものなのです。
そのため、1年間の受験勉強で医学部に合格することは、非常に難しく並大抵の努力では実現できません。
しかし、だからと言って不可能というわけでもありません。
適切な勉強方法を知り、実践できれば、1年間で医学部に合格することは可能です。
医学部を1年で合格するためには危機感が必要
1年間で医学部受験に挑戦しようと考えるのであれば、何よりも「危機感」が必要です。
危機感は、人が行動する原動力にもなりますし、通常の状況では出せないような力を発揮させます。
また、危機感を持って勉強をすると、何となく勉強している人とは違い、自分の目標や今やらなければならないといけないことが明確になりやすく、質の高い勉強ができるでしょう。
そのため、まずは「医学部に1年間の受験勉強で合格することは、並大抵の努力では不可能」という自覚を持ち、少しでも手を抜いてしまえば浪人生活が待っているという危機感を持つようにしましょう。
医学部を1年で合格するための3つの勉強法
さきほども述べた通り、1年間での医学部合格は不可能なわけでもありませんが、簡単なことではありません。
そのため、まずは適切な勉強方法を知り、実践することが何よりも重要です。
そこでここからは、医学部を1年で合格するための3つの勉強法について解説します。
学習計画を立てる
1つ目は「学習計画を立てる」ことです。
これは、1年間という短い受験勉強の期間を少しでも有効活用するためには、必須と言っても過言ではないでしょう。
まずは1年間という期間をおおよそどのように使うかを考え、そのあとは月毎、週毎、1日毎と細かく計画を立てるようにしましょう。
このように一度計画を立ててしまえば、毎日何をすればいいか悩んだり、毎日学習計画を立てる時間を省くことができます。
また、学習計画を立てると、「計画通りに進んでいるか」「進んでいないのであれば、どのように遅れを取り戻すか」「進んでいれば、余った時間に何をするか」など、進捗のチェックができる上に、計画の修正も最小限に抑えることができます。
科目ごとのバランスを取る
2つ目は「科目ごとのバランスを取る」ことです。
受験で必要な科目は、志望校や私大か国公立大かによっても大きく変わります。
また、医学部受験では小論文や面接も課される場合が多いため、様々な勉強を同時進行させなければなりません。
科目のバランスが取れなければ、苦手科目や勉強不足の科目が足を引っ張ってしまい、たとえ得意科目で満点近い点数を取れたとしても、合格を逃してしまう可能性があります。
そのため、先ほど紹介した学習計画を立てるタイミングで、各科目のバランスがとれるように意識して、計画を練りましょう。
ただ、均等に時間を配分すれば良いというわけではありません。
その科目が苦手か得意か、試験での点数配分はどうなっているか、試験範囲はどこまでが指定されているかなど様々なことを考慮した上で、計画を立てる必要があるのです。
基礎を固める
3つ目は「基礎を固める」という方法です。
何事もそうですが、基礎が固まっていない状態で応用しようとしても、上手くはいきません。
それは受験勉強も同様で、基礎的な知識が身についていないのに、応用問題や過去問題に手を出してしまうと、全く解けないか、解けていたとしても偶然正解しただけという状態でしょう。
危機感を感じ焦っていれば、試験問題に出題されていないような、難易度が低い問題や単元は飛ばして、早く過去問題に取り組みたいと、気持ちが先走ってしまうでしょう。
しかし、それは近道に見えるかもしれませんが、遠回りになっています。
自分の実力をしっかりと把握し、まずは基礎を固めることから始めましょう。
医学部を1年で合格するためのスケジュールを立てよう
適切な勉強方法がわかっていても、その勉強を適切な時期に行わなければ、試験日までに満足に勉強ができなかったり、時間が足りず「もっと勉強したかった」と後悔することになります。
そこでここからは、そういった後悔をしないために、医学部を1年で合格するためのスケジュールを紹介します。
何から手を付けていいかわからない人は、ぜひこのスケジュールを参考にして、勉強を始めてみてください。
3月~8月:基礎固め(インプット重視)
まず3月から8月の期間は、「基礎固め」に注力しましょう。
さきほども説明した通り、基礎が固まっていない状態では、応用問題を解くことは困難です。
そのため、この6か月間を利用して、基礎を徹底的に固めましょう。
また、基礎固めをする際に、暗記だけをしてしまうと、覚えた気分になってしまい、実際は知識が曖昧な状態ということになりかねません。
そのため、定期的に友人と問題を出し合ったり、一問一答を利用することで、本当に知識が身についているかを確かめましょう。
9月~11月:問題演習(アウトプット重視)
9月から11月は問題演習です。
3月から8月の期間で、知識を身につけたからと言って、問題を解けるようになるわけではありません。
同じ答えになる問題であっても、切り口が違えば、全く問題文は異なります。
そのため、どんな角度から問題が出題されても、解答できる対応力が必要となるのです。
また、問題演習をしていると知識の曖昧さが見つかったり、追加で覚えるべき知識に出会うことも多々あるため、3月から8月と比べ、より実践的な知識を身につけていくことが可能です。
12月~2月:過去問題演習
12月から2月は過去問題演習に時間をあてましょう。
まず初めに過去問題を解く際は、思うような正答率にならないことが多いです。
しかし、落ち込む必要はありません。
はじめの段階では、これまで身につけてきたものが、どこまで過去問題に通用するかということを確認し、何が足りないのか、何を身につければ解けるようになるのかを冷静に分析しましょう。
そして、出題形式や出題範囲が似ている、できるだけ多くの年度、日程の過去問題を解きましょう。
そして、1日程あたり必ず3回以上解き、自分が間違えやすい問題の傾向や設問の特徴の把握、時間配分の調整など、試験当日に向けてできるだけの準備を行いましょう。
まとめ
今回は、医学部受験の厳しさや医学部を1年で合格するための3つの勉強法、スケジュールの立て方などについて解説しました。
やはり、1年間の受験勉強で医学部に合格することは、非常に難しいことです。
しかし、不可能だというわけではありません。
しっかりとスケジュール管理を行い、適切な方法で勉強すれば、合格することも可能です。
また、医学部専門の家庭教師や予備校などの力を借りることも1つの選択肢です。
医学部専門の家庭教師や予備校では、医学部に特化した勉強方法や情報をより詳しく教えてもらうことができます。