偏差値50でも医学部を目指せる?合格に向けてのおすすめ受験勉強とは
医学部受験と聞くと、「偏差値60は必須」「難関大学であれば偏差値70は必要」など、非常にハイレベルな学力が求められるイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、偏差値に関係なく、医師になりたいと考え、医学部受験を検討している人も多いでしょう。
そこで本記事では、偏差値50でも医学部を目指すことができるのかということについて解説します。
勉強方法や学習スケジュールについても紹介するので、偏差値が50であっても医師を目指したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
▼目次
偏差値50でも医学部に合格できる?
医学部受験となるとハイレベルな学力が求められることは間違いありませんが、「偏差値50だから医学部受験は無理」と決めつけることもできません。
また、これから受験本番までにどのくらいの期間が残されているかによって、合格できる可能性は大きく異なります。
そこでここからは、偏差値50で医学部に合格できるかということについて、高校1、2年生、高校3年生、浪人生の3つのパターンに分けて解説します。
高校1、2年生の場合
現在、高校1、2年生で偏差値50あれば、現段階ですぐに医学部受験を諦める必要はありません。
ただし、時間があるからといって、余裕があるわけではありません。
本当に医学部を目指すのであれば、今から学校の課題とは別に、平日は3、4時間、休日は10時間程度の勉強をする必要があります。
そのため、部活動やアルバイト、友人との遊びの時間を削る必要が出てくるため、それらのことも考えた上で医学部受験に挑むかどうかについて考えるようにいましょう。
高校3年生の場合
高校3年生の時点で偏差値50という状態から医学部を目指すのは、かなり厳しいと考えた方が良いでしょう。
毎日、寝る時間や食事の時間以外は全て勉強に費やしたとしても、医学部合格に手が届くかどうかわからないというのが本音の部分です。
ただし、何となく問題を解いて偏差値50ではなく、すでに基礎が固まっている状態での偏差値50という状態であれば、これからの勉強量や勉強の質次第で、医学部合格に近づける可能性はあります。
そのため、高校3年生で偏差値が50であれば、医学部専門予備校や家庭教師の利用を考えたり、浪人も視野に入れた勉強をしたりするなどの選択肢も考えておく必要があります。
浪人生の場合
浪人生の場合は、高校3年生と同様に勉強できる残り時間が1年を切ってしまっているため、1年後の医学部合格を目指すのであれば、人一倍の努力が必須となります。
また、浪人すると「勉強に集中できそう」「1年もあれば医学部に合格できるだろう」と思うかもしれませんが、モチベーションのコントロールが難しく、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
そのため、医学部受験のために浪人をする際は、医学部を志望する理由や描いている将来の目標などを明確にして、「医学部に合格する」という気持ちをしっかりと固めておく必要があります。
偏差値50で医学部受験をするときの勉強法
現在、高校1年生や2年生で、勉強時間に余裕があったとしても、間違った勉強方法で勉強を進めてしまうと、医学部合格は遠のいてしまいます。
そこでここからは、偏差値50で医学部受験をするときの勉強法について解説します。
どのように勉強すれば良いかわからない人は、ぜひ実践してみてください。
基礎固めから始める
医学部受験の勉強となると、応用問題や難解な問題が載っているテキストを解いていかなければならないようなイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、基礎が固まらないうちに応用問題を解いてしまうと、全く問題が解けずモチベーション低下につながる危険性があります。
また、問題が解けても、偶然解けているだけである可能性が高いため、学力を向上させるための勉強方法としては不適切といえます。
そのため、基礎的な問題集を解いていることに焦りを感じてしまう人もいるかもしれませんが、「基礎が固まれば学力や偏差値が上がる」と考え、基礎固めから始めるようにしましょう。
同じテキストを3周以上解く
医学部受験では、様々な問題が出題されるため、できる限り多くの問題集を解いた方が良いと考える人もいるかもしれません。
しかし、新しいテキストばかりを解いてしまっていると、自分が苦手な部分やできていない部分が目についてしまい、勉強に対する自信を失うことになってしまう可能性があります。
そのため、1周解いたらすぐに新しいテキストに行くのではなく、同じテキストを3周以上解くようにしましょう。
そうすることで、テキストに出てくる知識がしっかりと定着することはもちろん、問題の考え方や解き方が身につくので、似た問題が出題されたときにスムーズに問題が解けるようになります。
ただし、問題のレベルを上げたいときや解きたい問題の形式などが変わった場合など、持っているテキストでは対応できないという場合は、テキストを変えるようにしましょう。
過去問題の演習を徹底的に行う
医学部受験と一括りに言っても、大学によって出題範囲や問題の傾向は大きく異なります。
つまり、受験科目を全て網羅的に勉強するのは非効率なのです。
そのため、まずは受験する志望校を数校決め、その大学の過去問題を徹底的に分析し、頻出単元や問題形式などを把握しましょう。
そして、それらの情報を踏まえて、「何から勉強するか」「どの単元にどれだけ時間を割くか」などの学習計画や勉強スケジュールを立ててみてください。
そうすることで、無駄な勉強を省くことができ、必要な勉強により多くの時間を割くことができるため、医学部受験合格に近づくことができるでしょう。
医学部受験生の勉強時間・スケジュール
医学部受験となると、とにかく毎日寝る間も惜しんでがむしゃらに勉強するというイメージがある人も多いと思います。
しかし、医学部受験に挑むにあたって大切なことの1つは、受験当日まで継続して勉強し、確実に学力をつけることです。
つまり、1日一生懸命勉強しても、それが続かなければ学力は身に付きませんし、正しいスケジュールで勉強を行っていないと、学習内容が試験当日までに間に合わない可能性もあるのです。
そこでここからは、医学部受験生の勉強時間・スケジュールについて解説します。
毎日何となく参考書や問題集を進めていたり、学習計画やスケジュールが曖昧で不安を感じたりしている人は是非参考にしてみてください。
1日の平均勉強時間
医学部合格を目指す場合の1日の平均勉強時間は、10時間を目安にするようにしましょう。
「もっと勉強時間にさけるのでは?」「睡眠時間を削ってでも勉強すべきでは?」と思った人も多いかもしれませんが、受験勉強において大切なことは毎日コツコツ勉強を続けることです。
そして、毎日コツコツ勉強を続けるためには、健康管理とモチベーションの維持が必須です。
睡眠時間を削ってしまったり、食事を抜いたりしてしまうと、体調を崩し勉強どころではなくなるかもしれません。
また、1日にまとめて勉強しすぎてしまうと「昨日頑張ったから今日は勉強しなくていいや」などと、モチベーションにもムラができてしまう危険性があります。
そのため、1日の平均勉強時間は10時間前後にとどめ、体調管理やリフレッシュのための時間を小まめに確保するように心掛けましょう。
1年間の勉強スケジュール
さきほども少し触れましたが、医学部受験に挑むのであれば、きちんと勉強スケジュールを立てて、適切な時期に適切な勉強を行うことが大切です。
3月~6月 | 知識をインプットとアウトプットを繰り返して基礎固め |
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7月~9月 | 応用問題に取り組み知識の活用法を身につける |
10月~12月 | 苦手克服と過去問演習を並行して進める |
1月 | センター試験&私大対策 |
2月 | 国公立二次試験対策 |
このスケジュールは、一例なので現状の学力や模試の結果、志望校などを踏まえて、自分に合ったスケジュールにアレンジしてみてください。
まとめ
今回は、偏差値50でも医学部を目指すことができるのかどうかということについて解説しました。
医学部を受験する学生は、小さな時から勉強ができていたという人も多いかもしれません。
しかし、全員がそうというわけではなく、偏差値50から努力をした結果、医学部受験に挑めるまでになったという人もいます。
そのため、現状の偏差値で医学部受験を諦めるのではなく、伸びしろがあると考え、医師になることを目指して一生懸命勉強に取り組みましょう。
また、1人で勉強することに自信が無かったり、不安を感じたりしている人は、医学部専門の家庭教師などプロの力を借りることがおすすめです。