医学部受験の時期別勉強法まとめ【必要勉強時間の目安はどれくらい?】
医学部受験を目指そうと考えている人が気になることの1つが、合格のために必要な勉強時間ではないでしょうか。また、時期ごとにどのような勉強をするのが適切なのかということも、知っておきたいという人は多いと思います。
そこで本記事では、医学部受験の時期別勉強法について解説します。また、医学部受験に必要となる勉強時間の目安や、勉強時間を増やすためのコツなどについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
医学部受験の時期別おすすめ勉強法
さきほども述べた通り、医学部受験を目指すにあたって、適切な時期に適切な勉強をおこなうことは、非常に重要なことです。
そこでここからは、医学部受験の時期別おすすめの勉強法を紹介します。現在の学力や志望校などによって、多少異なる部分はありますが、勉強法がわからないという人は、まずこれから紹介する方法を実践してみてください。
高校1・2年生
高校1・2年生では、高校1年生から3年生までの基礎的な内容のインプットを全て終わらせることを目標に勉強を進めていくことが大切です。
私立高校や中高一貫校に通っている場合は、学校の授業も上記のペースで進んでいることが多いと思いますが、公立高校の場合は、3年間を通して高校3年間の内容を進めていくため、受験勉強に遅れが出てしまいます。
そのため、学校の授業に合わせて勉強するのではなく、自分で学習計画を立てて先取をし、高校2年生の時点で高校3年生までの勉強が終了するように勉強を進めていきましょう。
また、高校1・2年生の時点で、どれだけ基礎的な知識を身につけられたかということによって、今後の勉強の進捗や偏差値の伸びなどが大きく左右されるので、手を抜くことなく、質の高いインプットをおこなうことが大切です。
高校3年生の1学期
高校3年生になったら、高校1・2年生で身につけた知識を、問題を解く際に使っていけるように、基礎的な問題演習をおこなうことが大切です。
いくらインプットができていたとしても、問題の内容や設問の聞かれ方によっては、答えがわからなくなってしまうということもあるので、様々な問題のパターンに慣れていく必要があるのです。
また、インプットした知識をアウトプットすることによって、知識がしっかりと定着することはもちろん、関連する知識も覚えていくことができるので、アウトプットをする時間をしっかりと確保しましょう。
高校3年生の夏休み
高校3年生の夏休みは、これまで身につけた基礎的な知識を応用できるようにするために、応用問題の演習を行います。
応用問題になると、複数の知識を同時に活用することが求められるため、いくら知識が身についていても、考え方や解き方がわかっていないと問題を解くことができません。
そのため、知識をどのように使うのか、どのように考えれば答えを導き出せるのかということを考えながら、応用問題の演習を繰り返していくことが大切です。
また、夏休みは、様々な模試が行われるので、複数の模試を受けて、自分の実力をしっかりと把握しましょう。また、模試で点数を取り損ねてしまっている単元については、きちんと復習をして問題演習を行いましょう。
高校3年生の2学期
高校3年生の2学期からは、志望校の過去問演習を始めましょう。
はじめはなかなか問題が解けないということもあると思いますが、解説や答えを見ながらでも構わないので、まずはどういった問題が出ているのか、どれくらいのレベルか、自分の実力がどれくらい通じるかということを確認していきましょう。
それらが一通り終われば、次は過去3年分程度の過去問を何度も繰り返し解いていきましょう。何度も解くことで、自分自身の足りない部分が明確になっていくので、弱点が明確になっていきます。問題がある程度解けるようになってきたら、制限時間通りに解けるように時間を計りながら演習するようにしてみてください。
また、過去問演習と合わせて、過去問演習の中で間違えた問題の類似問題を解くようにしましょう。類似問題を解くことで、問題の解き方や考え方などが身に付き、過去問で出題される問題も徐々に解けるようになっていきます。
受験直前
受験直前は、これまで続けてきた過去問演習を継続し、過去問の傾向に合わせた問題の演習を行いましょう。
過去問演習だけになってしまうと演習量が減ってしまうため、志望校の過去問の傾向を分析して、頻出単元や似た問題などが掲載されている問題集などを活用して、演習を重ねていきましょう。
演習の中で間違えた問題やわからなかった問題については、しっかりと解説を読み、忘れていたことや知らなかったことがあれば、しっかりとインプットをします。そして、数日後にもう一度その問題を解き、しっかりと知識が定着しているか確認するようにしましょう。
医学部受験に必要な勉強時間の目安
医学部受験の勉強において、勉強時間の確保さえできれば合格できるということではありませんが、勉強時間をしっかりと確保できていなければ、合格が遠のいてしまうことは確かです。
そこでここからは、医学部受験に必要な勉強時間の目安について解説します。勉強時間を増やすためのコツについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
医学部受験に必要な勉強時間の目安
結論から言うと、医学部受験に必要な勉強時間の目安は、最低5,000時間といわれています。
5,000時間と言われてもイメージしづらいという人は、1日5時間の勉強を1,000日間、約2年9カ月間続けるということを想像するとわかりやすいでしょう。
ただし、5,000時間と言う時間は、最低限の勉強時間なので、もっと多くの時間勉強している人もたくさんいます。また、現状の学力や志望校などによっても必要な勉強時間は異なるので、5,000時間勉強すれば、医学部に必ず合格できるというものではありません。
勉強時間を増やすためのコツ
現役生であれば、学校の授業や宿題、テスト勉強など、受験勉強以外にやらなければならない勉強が多いため、なかなか受験勉強のための時間を確保できないという人も多いと思います。また、浪人生でも、アルバイトなどの理由で忙しい人もいると思います。
そういった人は、これから紹介する、以下の勉強時間を増やすためのコツを実践してみてください。
- 学習計画を立てる
- 小まめに時間を区切って勉強する
- 通学時間や休み時間を無駄にしない
- 学校の授業をしっかりと聞く
勉強時間を決めずにダラダラと勉強をしてしまうと、長い時間勉強していても、身についていたものが少ないという場合があるので、学習計画や時間などをしっかりと決めて勉強し、質の悪い勉強時間を削減するようにしましょう。
また、学校に行くまでの通学時間や学校の授業と授業の間の休み時間も有効活用しましょう。1回の時間は非常に短いですが、毎日積み重ねると膨大な時間になります。
また、学校の授業を無駄に感じる人も多いかもしれませんが、隠れて別の勉強をするよりも、その授業をしっかりと聞いいた方が、自分で勉強しなければならない単元を減らせるので、結果的に勉強時間を増やすことができます。
まとめ
医学部受験に挑む場合、膨大な時間と努力がなければ、合格を勝ち取ることはできません。また、どんなにがむしゃらに頑張ったとしても、適切な時期に適切な勉強ができていないと、学力が伸びないこともあります。
そのため、医学部受験を目指すのであれば、遊びや趣味などの時間を割き勉強時間に充てる必要があることはもちろん、きちんと計画を立てて勉強時間と勉強内容を管理しながら勉強を進めることが大切です。
自分自身で勉強計画を立てたり、スケジュール管理をおこなったりすることが難しい場合は、医学部専門の予備校や家庭教師を活用することがおすすめです。計画通りに勉強が進むよう、マネジメントしてくれることはもちろん、志望校選びなどのサポートも行ってもらうことができます。