【医学部の受験の科目一覧】共通テストは何科目?国立と私立の違いも解説
医学部受験を目指している人の多くは、共通テストの受験を考えているでしょう。しかし、医学部受験に挑む場合、共通テストでは何科目のテストを受ける必要があるのでしょうか。
そこで本記事では、医学部受験に必要な共通テストの科目について解説します。国立大学と私立大学の違いについても紹介するので、医学部受験を目指している人は是非一度目を通してみてくださいね。
全国には医学科がどのくらい設置されている?
医学科が設置されている大学の数は、2021年度の時点で82大学となっています。内訳は、国公立大学が50大学、準大学が1大学、私立大学が31大学となっています。具体的な大学名は以下の通りです。
【国公立大学:50大学】
東京、京都、北海道、東北、名古屋、大阪、九州、千葉、新潟、金沢、京都府立医科、岡山、長崎、熊本、札幌医科、弘前、福島県立医科、群馬、東京医科歯科、横浜市立、信州、名古屋市立、岐阜、三重、大阪市立、神戸、奈良県立医科、和歌山県立医科、鳥取、広島、山口、徳島、鹿児島、旭川医科、秋田、山形、筑波、富山、福井、山梨、浜松医科、滋賀医科、島根、香川、愛媛、高知、佐賀、大分、宮崎、琉球
【準大学:1大学】
防衛医科
【私立大学:31大学】
慶應義塾、東京慈恵会医科、日本医科、岩手医科、順天堂、昭和、東京医科、東京女子医科、東邦、日本、大阪医科薬科、関西医科、久留米、自治医科、獨協医科、埼玉医科、北里、杏林、帝京、東海、聖マリアンナ医科、金沢医科、愛知医科、藤田医科、近畿、兵庫医科、川崎医科、福岡、産業医科、東北医科薬科、国際医療福祉
医学科が設置されている大学は、様々な地域に存在しますが、各大学の特徴や難易度、学費は大きく異なるため、気になる大学については1つずつ大学のホームページを確認することがおすすめです。
また、国公立大学か私立大学かによって、受験科目や学費も違ってくるので、志望校選びの際にはしっかりと情報収集をするように心掛けましょう。
国立大医学部の受験科目
国公立大学医学部と聞くと、受験科目が多いイメージを持っている人も多いと思いますが、具体的にどのような科目が受験科目となっているのでしょうか。国公立大学医学部の具体的な受験科目は、以下の通りです。
【共通テスト】
- 国語
- 地理歴史
- 公民
- 数学
- 理科
- 外国語
共通テストでは以上の6教科があり、医学部受験の場合は、この中から5教科7科目を選択して受験することになります。具体的な科目としては、国語・外国語・数学2科目・理科2科目・社会科(地理歴史・公民の中から)1科目の計5教科7科目です。
【二次試験】
国公立大学では、共通テストの次に二次試験が行われます。二次試験は前期と後期の2つの日程で行われ、科目も日程によって異なります。
前期:英語・数学・理科(1科目、もしくは2科目)
後期:共通テストの結果+小論文・面接
二次試験の内容は、各大学が学生に求める力を測るために用意している試験なので、大学によって試験内容が大きく異なります。たとえば、前期日程の場合は、理科の科目を選択できる大学もあれば、科目が決まっている大学もあります。
また、後期日程の場合は、小論文のテーマとなる内容が異なっていたり、面接の形式が個人・集団と違っていたりもするため、各大学の試験内容をしっかりと調べておくことが必須となります。
私立大医学部の受験科目
私立大学医学部の受験科目は、国公立大学医学部に比べると少なくなります。具体的な受験科目は以下の通りです。
- 英語
- 数学
- 理科(2科目)
- 小論文
- 面接
ただし、科目が少なくても、大学ごとによって問題の傾向や形式、難易度が大きく異なるので、入念に過去問演習を行う必要があります。また、科目数が少ない分、高い得点率がなければ合格できない大学も多いため、確実に得点を伸ばすことができる得点力を身につけておくことが必須です。
さらに、小論文や面接など、コミュニケーション力や医者になることへの意志の強さなどを測る試験も行われるため、勉強面に加えてしっかりと対策をすることが必要となります。また、面接は、大学によって集団面接か個別面接かが異なるので、面接の形式に適した対策をおこなうことが必須です。
医学部の共通テストの得点率は?
ここまで、国公立大学医学部と私立大学医学部の科目について解説してきましたが、どのくらいの得点率で合格できるのかということについても、気になっている方が多いのではないでしょうか。国公立大学医学部の二次試験や私立大学の試験の合格ラインは、各大学や年度によって大きく異なるため、今回は共通テストの得点率について解説します。
医学部合格を目指すために必要となる共通テストの得点率は、85%以上と言われています。85%以上の得点率がない場合は足切りとなってしまい、二次試験を受けられなくなってしまう可能性があるのです。
そのため、5教科7科目のどの科目についても、安定して85%以上の得点率になるように、入念に過去問演習をおこないましょう。苦手科目がある場合は、可能な限り85%に近づくように対策を行うとともに、得意科目で補えるように戦略的に勉強を進めることが大切です。
また、得点率の目安は、毎年少しずつ変動するため、得点率が85%に到達したからと言って安心するのではなく、可能な限り確実に共通テストを通過できるように、得点率を高めるように心掛けましょう。
まとめ
今回は、医学部受験に必要な共通テストの科目について解説しました。
医学部受験は、受験科目が多い上に、それらの科目をより深く正しく理解し、問題を正確に解くことが求められます。そのため、まずは受験に必要な科目を把握し、学習計画を立てることがおすすめです。
また、自分1人では効率よく勉強を進められないと感じる方は、医学部専門の家庭教師を利用することがおすすめです。学習指導や学習計画の提案、志望校選びなど様々なサポートを受けることができます。