医学部受験で浪人するべきか?メリットと合格に向けて大切なこと
医学部受験に挑戦しようと考えている人の多くが、浪人するかどうかについても考えているのではないでしょうか。しかし、何も考えずに浪人することを決めてしまうのは非常に危険です。
そこで本記事では、医学部受験で浪人すべきかどうかということについて解説します。浪人するメリットやデメリットはもちろん、浪人をした方が良いケースも紹介するので、医学部受験で浪人しようか悩んでいる人は是非参考にしてみてください。
医学部の受験で浪人は多い?
文部科学省のデータによると、平成30年に国立大学医学部に合格した方の中の浪人生の割合は64%となっています。また、浪人生の中の割合としては、1浪が35%、2浪が14%、3浪が5%、4浪以上が7%となっています。
つまり、医学部の合格者は、現役生よりも浪人生の方が大幅に多く、現役生で合格することがいかに難しいかということがよく分かります。一方で、浪人することによって医学部合格を勝ち取った人が多いとも言えるでしょう。
医学部受験で浪人するメリット・デメリット
さきほど解説した通り、医学部部受験のために浪人する人は少なくありません。しかし、浪人には良い側面と悪い側面の両方があるということを知っておくことが大切です。
そこでここからは、医学部受験で浪人するメリットとデメリットを解説します。浪人するかどうか迷っている人は、ぜひ一度目を通して判断の材料としてください。
医学部受験で浪人するメリット
医学部受験で浪人するメリットは、受験勉強にかけられる時間を得られるということです。
医学部受験に限ったことではありませんが、受験において勉強にかけられる時間の長さは非常に重要です。勉強にかけられる時間が長ければ、知識を増やし、理解を深め、偏差値を上げることができます。つまり、合格に近づくことができるということです。
また、浪人すれば前年の反省を活かして、より効率的で質の高い勉強を行うこともできるでしょう。さらに、浪人をしたことによって、医学部合格へのモチベーションが上がるという人も少なくありません。
医学部受験で浪人するデメリット
医学部受験で浪人するメリットもありますが、デメリットも存在します。それが精神的な負担の大きさです。
浪人するということは、一度志望している学校から不合格を突き付けられているということになるため、ショックを受けてしまう人もいます。気持ちの切り替えが得意な人であれば、合格できなかった悔しさをバネに勉強を頑張れるかもしれませんが、ショックを受けた気持ちを引きずってしまう人は精神的な負担が大きくのしかかることになります。
そのため、気持ちの切り替えが得意ではないという人は、浪人するかどうか慎重に考えた方が良いでしょう。また、浪人しても思ったように成績が上がらなかったり、大学生活を楽しむ同級生の情報が入ったりするなど、浪人中の精神的な負担に耐えられるかどうかということも考えておく必要があります。
医学部受験で浪人すべきケース
さきほど解説した通り、医学部受験で浪人する場合にはメリットもデメリットもあります。しかし、場合によっては浪人した方が良いというケースもあります。それが、どうしても医者になりたいというケースです。
医者は医学部に合格して医師免許を取得する方法でしかなれない職業です。そのため、なんとしても医者になりたいと考えている人であれば、合格を勝ち取るために浪人するという選択をしても良いでしょう。
また、どうしても医者になりたいという気持ちがあれば、浪人中に心が折れてしまったり、モチベーションが下がってしまったりすることが少ないので、浪人をすることが良い方向に働く可能性が高いと言えるでしょう。
ただし、思いが強いからと言って確実に医学部合格をつかみ取れるというわけではなく、合格のために日々継続して努力できるということが大前提となります。
医学部合格に向けて浪人生活で大切なこと
医学部受験は、浪人したから合格できるといったものではありません。しっかりと自分自身を律しながら、日々コツコツと勉強をする必要があるのです。
そこでここからは、医学部受験合格に向けた浪人生活で大切なことを解説します。浪人する際に非常に重要なポイントとなるので、ぜひ覚えておいてください。
昨年度の勉強や成績を振り返る
医学部合格に向けた浪人生活の中で大切なことの1つ目は、昨年度の勉強や成績を振り返ることです。
浪人生の強みの1つは、医学部受験のために勉強してきた経験があることです。経験があればそこで得た知識やノウハウを活かすことができるのはもちろん、経験を振り返って反省や改善を行うこともできます。
浪人をすることに抵抗があったり、ショックを受けたりする人も多いかもしれませんが、強みを活かして医学部受験に取り組むことが非常に重要なのです。
適度にリフレッシュをする
2つ目は、適度にリフレッシュをすることです。
現役生と浪人生の大きな違いは、高校に通っているかどうかです。現役生であれば学校で友人と話すことができたり、学校行事を楽しむことができたりするなど、さまざまな部分でリフレッシュができます。
しかし、浪人生の場合は1日中勉強に打ち込もうと思えばできてしまうため、人間関係が薄くなってしまい、ストレスが溜まりやすい状況となってしまいます。そのため、自分自身がストレスを感じていなかったとしても2週間に1日、1ヵ月に1日など頻度を決めて、定期的にリフレッシュのための時間を確保するようにしましょう。
まとめ
今回は、医学部受験で浪人すべきかどうかということについて解説しました。
浪人するということは、受験までの期間が延びるということなので、自分が満足の行くまで勉強ができるでしょう。しかし、その一方で、時間にゆとりができたことで勉強に対する焦りがなくなり、勉強へのモチベーションが下がってしまうことがあります。
そのため、浪人したいと考えているのであれば、絶対に合格すると覚悟を決めておくようにしましょう。また、浪人中の学習計画や勉強方法などに不安を感じている人は、医学部受験専門の家庭教師を利用することがおすすめです。