プロの医学部・薬学部専門家庭教師がすすめる問題集とは?
よく「何か良い問題集はありますか?」、「赤本はいつからはじめればいいですか?」という質問をうけます。
教科ごとに違いはあるかもしれませんが、私が指導している生物の教科について言えば、「特におすすめはありません。
赤本は強いて言えば受験直前にやりましょう。」と答えています。
簡単な問題を完璧に解くことが重要
難しい問題を解いて勉強すると考えている人が多いのですが、たしかに難しい問題が解けると自信になるでしょう。
しかし、入試に必要な実力を養成しているかというと、実はそうでもないことがほとんどなのです。
簡単な問題を解いても意味がないと考えている人もいますが、むしろ、簡単な、基礎的な問題を完璧に解けることを確認していくことがとても重要なのです。
基本的な問題を解く力がなければ応用的な問題を解くことはできません。
こんなかんじかな?と解いてみて偶然当たった、では、正解していても実力ではないのです。
入試のいろいろな問題を解けるようにするためには、基本問題を根拠を持って、絶対にこの答えだと自信をもって解答する力を身につけることが必要です。
日々の勉強はこの繰り返しで基礎を固め、応用問題にチャレンジし、応用問題をクリアするために足りなかった基礎を復習し、その基本問題を解いて習得度を確認していくことが一番だと考えています。
ですから、「問題を解くことは、勉強ではなく、自分の理解度、達成度を確認するためのもの」と思ってください。
「良い問題集」は学校で用いている練習用問題集で十分です。個別指導で皆さんの達成度を確認し、この分野を身につけるためにこの基本問題を解けるようにしておこう、といった宿題を出され、それをこなして新しい分野へ…これを繰り返していけば少しずつレベルアップしていけることでしょう。
基本問題、例題が多い問題集がおすすめ
問題集を新しく買うのなら、基本問題や例題が充実したものがよいでしょうね。
難しい問題やレベルの高い問題集は途中で気持ちが折れてしまうので、背伸びをしないこと。
赤本は入試直前に、これまでの成果を確認して、忘れている部分や実力の穴を探すために問題演習するために用いる。これがおすすめです。