「本当の実力」を知る!模試の活用マル秘テクニック | 医学部を目指すならアズメディ

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「本当の実力」を知る!模試の活用マル秘テクニック

「今回の模試は○点だった。良かった(悪かった)」などの声をよく聞きます。
良ければ自信になるし、悪ければ反省して次につなげる。
悪くてやる気を失ってしまうこともあるとは思いますが、模試にはその時点での自分のポジションを確認する役割があり、今後の学習計画にも大きな影響を与えることになります。
しかし、それだけでは模試を有効に利用できていることにはなりません。
模試をもっと自分のために活用する方法があります。

問題用紙にも必ず答えを書いて控えておく

問題演習を行うときにも同じことが言えるのですが、正解、不正解で一喜一憂してはいけません。
まずは、模試を解いた時の問題と、解答を準備してみましょう。
問題用紙には答案用紙に書いたものと同じ答えが記入してありますか?
記入していない人は、今後のためにも、これからは必ず答えを記入するようにしましょう。

次に、それぞれの問題に、○、△、×を記入してください。
これも本当は、模試の問題を解いているときに記入するのが良いです。

○…完璧にわかって解いた問題、なぜその答えになるのかを説明できる
△…たぶんこの答えだと思うが、自信がない、説明まではできない
×…わからなかった、適当に答えた問題

おおまかにこのように分類してみましょう。

偶然の正解ではない、「本当の実力」を知ろう

さて、正解したもののうち、○を記入して正解したものはどのくらいあったでしょうか?

○→正解が今のあなたの実力によるものです。
つまり、この分だけの点数が、現時点での本当の実力なのです。
マーク模試や選択式の問題では、適当に選んだものが正解となることがあります。
この点数は本来の実力ではありません。
これまでの勉強ではおそらく、不正解だった問題だけ復習していたのではないでしょうか?
本当の実力をつけるためには偶然当たった問題(△や×だったのに正解した問題)も復習していかなければならないのです。

△だった問題は復習することで次回は○に変わる可能性があります。

×だった問題は自分での復習では△に昇格させる程度かもしれません。
でも、先生に指導してもらいながら復習すれば○にかわるかもしれません。

とにかく○を増やしていくことで安定した実力をつけることができるわけです。
「今回90点だった!けど○は40点だった」ならば、良い成績だったのは見かけだけで、実力は40点ですから、次の模試では下がる可能性が大きくなります。
しかし、しっかり復習しておけば次回も80~90が見込めるようになるわけです。

模試や問題演習は正解、不正解を見るのではない!わかっていないところを洗い出すために行う!このことを念頭に学習していきましょう。

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佐藤智一先生

生物担当
「考える力」を大切に、医学部受験指導を行う。
東京大、東北大をはじめ、数多くの難関医大への合格実績を誇る。