英語はリスニングを含めて90%以上取ることが望ましいでしょう
得意としている生徒と苦手としている生徒の差が大きい英語ですが、大学を受験する生徒はかなりの率で勉強しないといけないことになります。
文系では中心科目となって配点が大きい場合もありますし、医学部のような理数系においても英語は必須となる場合が多いからです。
しかし医学部の受験を考えている場合は数学や理科に時間がとられるために英語にはそれほど時間はかけられません。
より効率の良い勉強法が必要と言えるでしょう。
ここでは英語の効率の良い勉強の仕方を見ていきたいと思います。
▼目次
1. やはり基本は英単語と英文法
第2外国語として学ぶ英語は、文法がわかっていないと理解はできません。
文法の基本は中学校で学習します。
そのため、文法力をつけるには中学英語の復習を行うのも効果的です。
文法が理解できない原因の多くは、基本文法の構造が日本語と英語は違うということです。
日本語や韓国語は「主語 補語か目的語 動詞」という語順になりますが、英語や中国語は「主語 動詞 補語か目的語」という語順になります。
そのために理解がしにくくなっているのです。
朝鮮・韓国語はハングル文字を覚えるのは大変ですが、それさえ覚えてしまえば語順や基礎文法が日本と同じために急激に理解が進むとされています。
まずは主語や動詞の関係、基本文型を理解して、形容詞や副詞の使い方、不定詞や動名詞、関係代名詞、分詞構文などの基礎を固めていきましょう。
こうした基礎的な単語や熟語、英文法の勉強を暗記して身に着けていくことで英語の成績は安定してくるのです。
2. リスニングは長文力をつけてから
リスニングを苦手としている学生は自分の英語の理解とリスニングの速度が合っていないことが原因の場合が多く、次にリスニングで話されている単語や熟語自体を知らないということが原因になっています。
「ゆっくり話してくれたらわかるのに」ということはみんな感じたことがあるかもしれません。
まずは英語のスピードについていかなくてはいけません。
そのためには聞き取った単語をイチイチ日本語に変換して理解する、ということをしていては間に合いません。
英語を英語のまま理解するということが大切です。
そしてこのことは長文読解と共通しています。
長文問題でも、英語を日本語に訳して理解するということをしていてはそれだけで試験時間が終わってしまいます。
一気に読み切って意味を理解するということを意識していかなければいけません。
リスニングというと、英語の発音や音の部分に意識が向きがちですが、そもそも文章の英文が素早く理解できていないからリスニングが苦手というケースがほとんどです。
英文の読解能力をつけたうえで、リスニングCDなどを利用してスピードに慣れていけば比較的楽に点数を取れる部分と言えます。
3. 英作文について
医学部の入試では自由英作文が出されることがあります。
これも苦手とする学生が多いのですが、対策をしていればある程度はすらすらと書けます。
まずメモや箇条書きでも構わないので、日本語で思いついたフレーズごとに英短文を作成していきます。
そのうえで、自分が書きやすい文章を選ぶことが重要です。
例えば、何かの事柄に対して意見をしなくてはいけないような作文の場合、例えば「原子力発電に対してどう考えるか」のようなテーマの場合は「自分がどう思うか」という意見よりも「どちらの意見の方が英作文を書きやすいか」を優先するようにすることでまとまりのある文章にすることができます。
採点基準には「形式」「内容」「文法」「表現」などがありますから、内容だけにとらわれるのではなく、英文らしい構成を意識して、単語や文法にミスがないようにわかりやすく表現するといったことに気をつけましょう。
4. まとめ
医学部の入試となるとかなりの長文になるのですが、やはり基本は英単語と英文法になります。
単語、熟語を覚えていれば長文を読んだときに理解しやすく、しかも速く読めるようになります。
単語や熟語を覚えていなければ長文の意味がわかりません。
これは逆に言えば英語を苦手としている受験生でも単語と熟語をしっかりと覚えれば点数の向上が見込めるということです。
実際に難関医学部に合格した学生でもともと英語が苦手だった学生は英語の単語を覚えることで点数を伸ばすことができたと答えています。
最近では英単語の参考書や問題集にリスニングCDがついているものが多く販売されています。
これを利用することでリズム良く、単語の発音やアクセントなどをおさえながら意味を覚えていくことができます。
また、こういった単語帳は電車での移動の途中や待ち時間などにも見ることができるために持ち運び用に1冊用意しておくと便利ですね。