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医学部 志望校を決めるポイント

言わずと知れた日本でも有数の難関と言われる医学部ですが、合格するにはいくつかのポイントがあります。
その一つが「志望校選び」です。
日本中の大学の医学部の中で、どこが自分に合った受験校なのかを考えて志望校を選んでいくことが重要なのです。
ここではそんな医学部の志望校を決めるポイントを紹介していきたいと思います。

いくつかの観点から志望校を決める

国公立か私立かということから考える

まず医学部は大きく分けて国公立大学の医学部か私立大学の医学部かに分かれます。

国公立大学に合格するためにはセンター試験を受けて、5教科7科目で優秀な成績を取ったうえで、それぞれの大学の二次試験に進まなければいけません。

私立と比べると学費が安いということもあって、その難易度は非常に高くなっています。

そのため、センター試験でも9割以上という非常に高い得点率が求められており、どの教科でも安定して高得点を取る必要があります。

それに比べて私立大学では学校ごとに特徴がある問題が出され、科目も3教科程度のところが多くなっています。
国公立ほどの高得点を求められないということもあって、非常に倍率が高くなるのが特徴です。

まず自分がどちらを第一志望にしていくかを決めましょう。

偏差値、学力、配点から考える

まず国公立でもトップレベルの大学医学部では、センター試験での9割以上の得点率が求められています。
京都大、東北大、九州大、北海道大、大阪大、名古屋大などがそれに該当します。

また、それ以外の地方の大学でも85%以上、最低でも80%以上の得点率がなければまず合格はできません。
受験しなければいけない科目が多いために、苦手科目がある場合などは要注意です。

逆に得意としているような科目であれば満点を目指していくくらいでなければいけません。

私立の大学の場合は科目が違ったり、配点が違ったりしています。

たいていは英語、数学、理科が基本となっていますが、物理、生物、化学を選ぶことができたりすることもあります。
自分が得意としている科目を重視している大学を志望することで合格の可能性を高めることができるでしょう。

地域から考える

現在日本には82校の医学部があります。
国公立、私立を合わせての数になりますが、

北海道・東北には「10」
関東・甲信越には「26」
中部には「12」
近畿には「13」
中国・四国には「10」
九州・沖縄には「11」

となっています。

数を見れば関東地域には数多くの医学部があり、複数受験がしやすくなっていることもあって激戦区となっています。

逆に地方では「地方枠」などの入試も行いながら受験者を集めている現状があります。

自分が住んでいる地域なのか、受験しやすい地域なのか、合格しやすい地域なのかを考えて選ぶという方法もあります。
また、大学医学部卒業後の進路から考えることにもつながっていきます。

出身校の関連病院に勤務するということもよくあるからです。

学費・費用から考える

医学部の特徴として「学費が高い」ということがあります。
私立大学によっては卒業までの6年間トータルで数千万円かかるというところもあり、一般家庭にとっては非常に厳しいハードルとなっています。

もちろん奨学金などもあるのですが、これは無償支給でない限りは返還しなければならないお金、つまり借金となりますので注意が必要です。

自宅から出て一人暮らしをする場合などは学費の他に家賃、食費などの生活費がかかることとなります。
医学部生は多忙ですので、アルバイトに明け暮れるわけにもいきません。

そこで「地方枠」を利用するということもあります。
これは返済の必要がない奨学金を与えてくれる代わりに卒業後はその地域の指定された医療機関で勤務するというものです。

成績優秀者に対する奨学金などもありますので、「必要な学費」「利用できる奨学金」「入試制度」などをよく調べたうえで志望校を決定する必要があると言えます。

毎年のように変化する情報を正しくとらえて考える

医学部に関しては毎年のように何かしらの変化があります。
募集定員の増減や、試験科目の変更などです。
こういった情報は「早く、正確に」集めなければいけません。
医学部専門の予備校や、医学部受験に対応した家庭教師などがこれらの情報を集めて紹介しています。

インターネットなどの不確実な情報に惑わされることなく、学校が公式に出しているホームページや予備校、家庭教師などから正確な情報を集めていき、その中から志望校を選ぶという方法もあります。

特に定員数が変わったところや、地方枠を導入したところなどは動きが激しいために要注意となるでしょう。

まとめ

医学部受験は倍率も高く、かなりの難関となっているだけに志望校選びは非常に重要となります。
安易に決めてしまうのではなく、ここで挙げたようなポイントを様々な角度から分析して、自分が受けるべき学校を決めていかなければいけません。
受験は志望校を選ぶところから始まっているのです。