私立医学部にサラリーマン家庭からでも通える?医学部学費ランキング | 医学部を目指すならアズメディ

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私立医学部にサラリーマン家庭からでも通える?医学部学費ランキング

私立大学の医学部と言えば「授業料が高額」というのが一般的な認識です。
普通のサラリーマンの家庭の収入ではとても払えるというものではない、とまで言われています。
しかしこれは半分は正解で半分は間違いです。

実際にサラリーマンの家庭でも子どもが医学部に通っている家庭はあります。
そこでここでは実際の医学部学費ランキングを紹介していきます。

【医学部入試コラム 目次】

私立大学医学部の学費とは

最新の私立大学医学部情報

とにかく学費が高いというイメージがある私立大学医学部ですが、実は全国的に私立大学医学部の学費は減額傾向にあります。
これは学費を下げることで、さらに優秀な学生を多く集めようというそれぞれの大学の意志が表れています。

近年5年間で見ていくと「日本医科大学」「順天堂医学部」「昭和医学部」「東邦大学医学部」「関西医科大学」「東京医科大学」「東海大学医学部」などで学費の減額が行われました。

2019年度からは「藤田保健衛生大学」「愛知医科大学」などで減額が行われています。

こうして学費が下がっていくことで倍率が上がっていく傾向があります。
自分が受験しようとしている大学が学費を変更している場合には注意が必要となります。

特別な3つの大学

「防衛医大」「自治医大」「産業医大」に関しては大学を卒業後に決められた期間を指定された機関で勤務するという条件で必要な
学費を非常に抑えることができます。

「防衛医大」
大学を卒業後に9年間自衛隊で勤務することで学費を無料にすることができます。
また、それだけでなく大学に通っている学生の時から月に10万円ほど支給されます。

「自治医大」
入学する学生全員に対して入学金などを含む学生納付金が貸与されます。大学を卒業後に一定期間(貸与されていた期間の1.5倍)を指定された
機関で医師として勤務すると貸与されていたお金の返還が免除されます。

「産業医大」
学生入学金のうち初年度「3,797,200円」が、次年度以降は「3,079,200円」が貸与されます。
卒業後に一定期間(貸与されていた期間の1.5倍)を産業医などの勤務をすることで貸与全額が返還免除となります。

最新の6年間の総額が低い順番学費ランキング

ランク 大学名 6年の総額 初年度の学費
1 国際医療福祉大学 18,500,000 4,500,000
2 順天堂大学 20,800,000 2,900,000
3 慶應義塾大学 21,980,000 3,830,000
4 日本医科大学 22,000,000 4,500,000
5 昭和大学 22,000,000 4,500,000
6 東京慈恵会医科大学 22,500,000 3,500,000
7 自治医科大学 22,600,000 4,600,000
8 東邦大学 25,800,000 4,800,000
9 関西医科大学 27,700,000 5,700,000
10 東京医科大学 29,400,000 7,400,000
11 藤田保健衛生大学 29,800,000 6,300,000
12 産業医科大学 30,490,000 5,915,000
13 大阪医科大学 31,410,000 6,485,000
14 日本大学 33,100,000 6,350,000
15 東京女子医科大学 33,916,000 9,401,000
16 東北医科薬科大学 34,000,000 6,500,000
16 岩手医科大学 34,000,000 9,000,000
18 愛知医科大学 34,200,000 8,200,000
19 聖マリアンナ医科大学 34,400,000 6,900,000
20 東海大学 35,500,000 6,400,000
21 近畿大学 35,800,000 6,800,000
22 久留米大学 36,200,000 9,200,000
23 獨協医科大学 36,600,000 9,600,000
24 埼玉医科大学 37,000,000 8,250,000
25 兵庫医科大学 37,000,000 8,500,000
26 杏林大学 37,000,000 9,500,000
27 帝京大学 37,496,000 8,916,000
28 福岡大学 37,600,000 8,600,000
29 北里大学 38,900,000 9,000,000
30 金沢医科大学 39,500,000 11,000,000
31 川崎医科大学 45,500,000 10,500,000

サラリーマンの家庭でも医学に通わせる方法

奨学金、特待生制度などを利用する

医学部以外の大学でも利用できる方法ですが、日本学生支援機構の奨学金や大学独自で行っている奨学金制度を利用する方法があります。
無利子のもの、有利子のものなど色々な種類がありますが、在学中に必要なお金を借りて、卒業後に返還していくというものです。

「教育ローン」などもこれにあたり、とにかくお金を借りて卒業後に返していくという基本スタンスです。
また、入学時の成績が優秀であったりすると特待生制度を利用することができる場合があります。
この場合は授業料が減額もしくは免除されるのですが、かなり優秀な成績を取らなければいけないために狭い門となっています。

地域枠での入試を受ける

最近増加してきている入試方式の一つに「地域枠」というものがあります。
これは首都圏から離れた地方の大学で多く採用されている方式で、在学中に学費を貸与し、卒業後にその地域の指定された医療機関で勤務することを条件に返還が免除されるというものです。

医学部を受験する学生の中には、やはり首都圏の進んだ医療体制の中で自分がやりたい研究を進めたいという学生が多くいます。
そのため優秀な医師が首都圏に集中し、地方は医師不足になっていることが頻発しているという現状があります。

そうした現状を踏まえて広がっているのが「地域枠」です。
卒業後の自分の勤務の幅は狭まりますが、学費の返還が免除されるのは非常に大きなメリットとなります。

まとめ

やはり私立大学医学部の学費は他の学部と比べると高いのは間違いありません。
しかし全国的に学費が下がってきているという流れがあるので、そういった大学の倍率には要注意です。

また、奨学金や特待生制度、地域枠入試制度などを利用することでサラリーマンの家庭でも医学部に通わせるということは可能です。
様々な方法があることをまずしっかりと調べ、利用していきましょう。