医学部のインターネット出願を解説します
最近大学では手続きの簡略化、迅速化のためにネット出願が増加してきています。
もちろん従来通りの紙媒体のみを受け付けている大学もありますし、紙媒体とネット出願を併用している大学、ネット出願のみという大学もあります。
これは医学部でも同様で、それぞれの大学の医学部でもネット出願は増加中です。
そこでここでは「医学部のインターネット出願」について紹介していきたいと思います。
【医学部入試コラム 目次】
ネット出願とは
ネット出願の概要
簡単に説明すると今までは大学から紙媒体で募集要項、出願書類を取り寄せて、それに記入後郵送する。すると大学から受付表や振込用紙が送付されてきて、振込をしたら出願受付となっていたものをネットでできる部分はネットでしてしまおうというものです。
出願サイトにアクセスして名前、住所、連絡先、学校名など必要事項を入力してデータ上で登録してしまいます。その後、出願書類をプリンターで打ち出して顔写真を貼ったり、学校からの必要書類を添付して大学に郵送するというものです。
家庭にパソコンやプリンターがないという場合は大学のパソコンを使用させてくれる場合もありますし、それぞれの高校で担任、進路指導室、パソコン室などが対応できることがほとんどですので、実際にはそれほど困ることはありません。
最低限の登録をネット上でしてしまうことでかなり手間を減らすことができるようになっているのです。
特に大学医学部は志願者が非常に多くなることがあります。
出願に関する手間を減らすことができればメリットが大きいのです。
大学側、出願者双方にとってのメリット
まず大学側は紙媒体での募集要項や出願書類の準備をするのが大きく減少できます。
特に出願書類に関しては準備自体が必要ありません。そして人的な労力の減少もあります。
今までは出願者から郵送された紙媒体の出願書類を大学側でパソコンに入力をしていました。
これには多くの時間がかかりますし、入力ミスなどにも注意しなければいけませんでした。
しかしネット出願の形式をとれば、それらの入力は志願者が行うことになります。これによって大幅な労力の削減が可能となるのです。
また、志願者側にもメリットがあります。今までのように手書きの必要がありませんので、出願準備の時間を削減することができます。
打ち間違えても訂正することが容易にできます。
複数の大学にネット出願する際も打ち込む内容をベースで作っておけば、それをコピーして貼り付けていくだけで準備できることになります。
受験料の支払いについてもクレジットカードを利用する場合は、カードの情報を打ち込めば支払いが可能となりますので、銀行に振り込みに行く必要もありません。つまりネット出願は大学側、出願者双方にメリットがあるのです。
実際にネット出願を行うには
ネット出願を行うための準備
インターネットが利用できるパソコンやスマホ、タブレット、紙を打ち出すプリンター、メールアドレス、支払いをするクレジットカード、学校によっては顔写真のデータなどが必要となります。
自宅でパソコンを利用できない場合は高校やインターネットカフェを利用するようにしましょう。
プリンターだけ準備できない場合はコンビニで打ち出すサービスもあります。
大学側とのやりとりはメールで行うことになりますので、メールアドレスが必要になります。
無料で作れるフリーアドレスでも構いませんので作っておきましょう。
顔写真に関しては「打ち出した紙に証明写真を貼って提出」と、「顔写真のデータを添付してアップロード」というパターンがあります。
どちらのパターンかを調べておいて準備しておきましょう。
調査書や推薦書などの学校が準備する書類に関しては必要になるものを担任や進路指導担当に連絡しておきましょう。
これらは準備するのに時間がかかることもありますので早めの連絡が必要となります。
実際にネット出願をしてみよう
まず大学の出願サイトにアクセスします。出願入力フォームが開きますので、必要事項を入力します。
登録した際の登録番号やパスワードなどは後でも必要となりますので、どこかにメモをして忘れないようにしましょう。
登録が完了したら大学から登録完了の確認メールがきます。
ここからは大学によって違いますが、必要に応じてプリンターで紙を打ち出したり、顔写真のデータをアップロードしたりしましょう。
基本的には大学側が指示する流れ通りにしていけば大丈夫です。
クレジットカードでの決済を選ばなかった場合は銀行やコンビニで振込を行う必要がありますので注意しておきましょう。
その後、打ち出した書類や調査書、推薦書、切手を貼った封筒など必要な書類一式を大学に郵送します。
この際、送ったことの証明ができるように「書留、簡易書留」などで送るようにしましょう。
まとめ
大学医学部では年々ネット出願を採用することが増えてきています。基本的な流れは利用時に指示されますので、それに従うようにしましょう。
また、医学部特有のものとして出願後に志望理由や自己㏚文などを入力もしくは郵送しなければならないことがあります。出し忘れがないように注意しておきましょう。