受験生必見!面接試験のコツ
医学部の受験は学力試験が終わりではありません。
九州大学医学部を除いて、全ての大学に面接試験というものがあります。
受験生の多くは面接試験に苦手意識を持っているようです。
教えていた学生に話を聞くとやはり殆どの学生は面接のやり方がわからないと言っていました。
また昨今の風潮から二次試験での面接・適性試験の配点を多くしている大学が多くなっているため、これからの医学部受験では面接が大事になってきます。
今回はそんな医学部受験における面接試験についてお話します。
【医学部入試コラム 目次】
医学部受験の面接試験とは
2種類の面接試験
医学部受験の面接試験は主に2種類に分けられます。
それは『個人面接』と『集団面接』です。
個人面接はその名の通り受験生が一人の試験です。
集団面接は受験生が二人以上の面接試験であり、中にはグループ討論をこちらに含む大学もあるようです。
大学によってどちらの面接を使用するかはバラバラですが、片方のみの場合と両方とも行う場合があります。
面接試験の概要については受験要項にしっかりと記載してありますので、志望校の受験要項は必ず確認するようにしましょう。
面接試験の評価方法
面接試験では問いかけられた問いにしっかりと答えられることが評価の一因になります。
受験生が答えた内容が正解なのか、それとも不正解なのか、ではありません。
しっかりと試験官を見て論理的な解答ができたかどうか、になります。
また医学部生、ひいては医師として明らかに不適切な考えや人格を持つかどうかというのもあげられます。
少しくらい法律を破ってもよい、なんて面接試験で発言したのであれば仮にどれだけ学力試験が良くても絶対に落とされます。
面接試験で聞かれることTOP3
志望動機
医学部受験での面接試験は聞かれることが大体決まっています。
特に聞かれることと言えば『志望動機』です。
なぜ医師になりたいのか。
医師になるためになぜこの大学を選んだのか。
という問いはどの大学でも必ず聞かれます。
実際、私の教え子の全員がこの質問を聞かれています。
そしてこれにしっかりと答えられない場合は不合格になるリスクが高くなります。
面接対策を行う場合は必ずこの質問には答えられるようにしましょう!
自分について
自分はどういう人か?と聞かれることも多いようです。
- ・どんな性格なのか。
- ・高校の委員会や部活ではどういう役職に就くことが多いか。
- ・高校生活でどんなことを頑張ったのか。
- ・一分間の自己アピール
など、様々な方法で聞かれるようです。
どんな医師になりたいのか
将来の自分の医師像について聞く大学も少なくありません。
しっかりと将来のビジョンについて見据えることができる学生は特に面接試験で点を伸ばしやすいでしょう。
ここでは特に何科の医師になりたい、ということではありません。
例えば
- 『地元が医師の過疎地帯なので、地元で地域医療を行いたい』
- 『救急に興味を持っているので、この大学で救急医療に専念したい』
- 『国境なき医師団に参加して、世界中の貧しい人々を治してあげたい』
というようなものです。
まだ決まっていないのであれば正直にその旨を伝えると良いでしょう。
面接試験で守るべき約束
絶対に嘘はつかない!
受験生でよくいるのが自分をよく見せるために嘘をついてしまう学生です。
一度の面接試験は長くても30分ほどですが、かなり緊張しているため嘘をついてしまうと隠しきれずにボロが出てしまい、大体はバレます。
上でも言いましたが、正直であることはとても大事です。
試験官の方々の質問の意味がわからなかったり、知らないものだったりするならば必ず正直にそれを言いましょう。
嘘をつくよりも印象は良いはずです。
しっかりと相手を見る
面接試験ではコミュニケーション能力が評価項目の一つとされています。
これは医師が患者さんや他の医療関係者と必ずコミュニケーションを取らなければいけない職業だからです。
この時に大事になってくるのが『相手をしっかりと見て話す』というものです。
相手を見ないで部屋のあちこちを見ている医師は少し心配になっちゃいますよね?
マナーがとても大事
面接試験では緊張で心がいっぱいになってしまうかもしれませんがマナーはしっかりと守りましょう。
ドアを開ける前のノックや、始まりと終わりの際の挨拶は必ずしましょう!
また服装についても同じです。
医学部の面接試験では高校生は制服、浪人生や再受験生はスーツであることが多いようです。
絶対に私服では行かないようにしましょう。
面接試験は怖くない
面接試験は苦手意識を持つ人がとても多いですが、しっかりと対策をすればまったく怖くありません。
一次試験を合格した後、もしかしたら時間があまり無いかもしれません。
ですが少なくとも一度は面接対策をしましょう!
またこれは教え子に聞いた話ですが、面接試験の前にもし許されているのであれば近くに座っている人とお話しすると良いようです。
そうすることで緊張感が和らぐ他、面接試験の対策について情報共有をすることができるようです。
ただし、迷惑にならないように大きな声は出さないようにしましょう。