【医学部入試コラム3】問題集は解くのではなく自分の理解度、達成度を確認するためのもの
[1] 問題集や赤本は効率的?
受験生からの質問で特に多いのが、「何か良い問題集はありますか?」、「赤本はいつからはじめればいいですか?」という質問です。
教科ごとに違いはあるかもしれませんが、単に問題集や赤本をコツコツ解いていくだけでは効率的に成績を上げる勉強にはなりません。
難しい問題を解いて勉強すれば成績が上がると考えている生徒をよく見かけますが、たしかに難しい問題が解けると自信になるでしょう。
しかし、入試に必要な実力を養成しているかというと、実はそうでもないことがほとんどなのです。
[2] 基本的な問題を解く力が重要
簡単な問題を解いても意味がないと考えている人もいますが、むしろ、簡単な、基礎的な問題を完璧に解けることを確認していくことがとても重要なのです。
基本的な問題を解く力がなければ応用的な問題を解くことはできません。
こんなかんじかな?と解いてみて偶然当たった、では、正解していても実力ではありません。
入試のいろいろな問題を解けるようにするためには、『基本問題を、根拠を持って、絶対にこの答えだ』と自信をもって解答する力を身につけることが必要です。
[3] 問題を解くことは、勉強ではない?
日々の勉強はこの繰り返しで基礎を固め、応用問題にチャレンジし、応用問題をクリアするために足りなかった基礎を復習し、その基本問題を解いて習得度を確認していくことが一番だと考えています。
ですから、「問題を解くことは、勉強ではなく、自分の理解度、達成度を確認するためのもの」と思ってください。
[4] 良い問題集とは?
そういった意味では、冒頭の質問、「良い問題集」とは、学校で用いている練習用問題集で十分です。
それでももし問題集を新しく買うのなら、基本問題や例題が充実したものがよいでしょう。
難しい問題やレベルの高い問題集は途中で気持ちが折れてしまうことが多いので、背伸びをしないこと。
そして、赤本は入試直前に、これまでの成果を確認して、忘れている部分や実力の穴を探すために問題演習するために用いる。これがおすすめです。
皆さんの達成度を確認しながら、基本力をゼロから徐々にアップし、応用力を高める指導をしていきます。
【次回は⇒集団授業と個別指導の違いについて】をお送りします。