推薦?AO入試?医学部の受験方式にはどのようなのがあるの?
AO入試や推薦入試を正しく理解しよう
医学部に限らず色々な大学で増えてきているAO入試ですが、これは医学部でも同様です。
普通センター入試を受けて一般入試に進む受験生は年明けから受験が始まりますが、AO入試は10月、推薦入試は11~12月には行われるために早い段階からの準備が必要となります。
また、受験結果が11~12月に発表されていきますので、もし不合格だった場合はすぐにセンター入試に向かえるような準備をしておく必要があります。
また、国公立大学のAO入試はほとんどの大学で「センター入試」「面接」「小論文」などが行われます。
誰でも受けられるわけではなく、評定平均値が4.3以上ある、学校長の推薦があるなどの条件があります。
このように単純にセンター試験から入試に入っていく学生よりも前から準備しなければいけないというところを理解した上で対策をしていかなければいけません。
大学ごとに問題や傾向は違ってきますので一律に対策はできません。
学校の先生が頼れない場合は、医学部受験用の予備校や医学部に精通した家庭教師などに個別に対策をしてもらう必要があるでしょう。
これらの推薦入試の中にはその地域の自治体からの奨学金を受けることが条件になっているものもあります。
これが「地域枠」と呼ばれるもので地方の大学の医学部でこれを利用するところが増えています。
これは授業料と生活費を奨学金として支給してくれるもので卒業後9年間その地域が指定する医療機関で勤務することで返済する必要がなくなるというものです。
数百万~数千万に及ぶお金の返済がないということが魅力ですが、その地域で勤務するという縛りがありますので自由度は下がります。
もし途中で辞めた場合や指定する医療機関での勤務を拒否する場合は奨学金の返済義務が発生しますので注意しましょう。
とにかくAO入試や推薦入試は学生と大学の相性が合うかどうかです。
大学が求めている学生であるかどうかが強く問われますので、その地域やその大学に関心が持てない場合は合格は難しくなると言えます。
センター試験と一般入試の科目と傾向を知ろう
まず国公立大学の医学部を受験する際に受けるセンター試験ですが、例年基本の目標は得点率90%以上とされています。
特に関東の首都圏にあるような大学は倍率も高く、85%以上の得点率がなければ話になりません。
得意科目では満点を取るくらいのつもりでなければなかなか難しいでしょう。
その上でそれぞれの大学の二次試験があります。
これは大学によって大きく傾向が変わりますので、その大学に合った勉強をしていなければいけません。
いくつもの大学受験を考えている場合はそれだけ準備は大変になっていきます。
センター試験では5教科7科目を受けることが基本で、理科に関しては物理基礎や生物基礎、化学基礎といった「基礎」がつく科目は受験できません。
二次試験の前期日程では英語、数学、理科が基本となっており、東京大学や京都大学のように国語が必須となっている大学もあります。
後期日程では面接や小論文が中心となっていきます。
私立大の医学部では31大学あるうちの17もの大学でセンター試験を利用した入試を導入しています。
センターである程度点数が取れるような準備をしていた学生には向いていると言えます。
もちろん国公立と私立大を併願している学生にも有利でしょう。
私立大の一般入試では英語、数学、理科(二科目)、小論文、面接が一般的です。
一部の大学では理科が一科目のみであったり、小論文や面接は不必要な場合もあります。
一つの目安としては医学部受験生の多くが受けている「全国統一記述模試」で偏差値65以上というものがあります。
これは難問ばかりを解いていて取れるものではありません。
高3の早い段階で基礎問題を徹底的にやり込めているかどうかがポイントとなります。
そして模試が返却されたら間違えている問題や苦手分野を徹底的に洗い出しましょう。
それを抱えたままでは偏差値は安定しません。
そして私立大の医学部は国公立大の医学部よりもさらに大学ごとの傾向が違ってきます。
自分が受験しようとしている大学の過去問題を分析し、頻出の分野や解答方法などに慣れておくというのは最低条件です。
必ずしっかりと調べた上で問題を解きこんでおきましょう。
まとめ
昔のように一般入試だけでなくAO入試のような様々な形式の入試が受験できるようになっています。
重要なのは「どのような受験方式があるのか」「どれが自分に向いているのか」
「その方式を選ぶために必要なものは何か」という情報を正しく知ることです。
自分で情報が集められなかったり判断できない場合は学校や予備校、家庭教師などに相談するのが間違いないでしょう。